高齢者という属性だけでなく、移動の場面を見る

月別の増加は高齢者人口の変化では説明できません。日没時刻、気温、天候、年末の買い物や通院、道路横断など、複数の条件が重なった結果と考える必要があります。この集計だけから一つの原因を特定することはできません。

同じ警察庁資料では、歩行中の死者・重傷者全体に占める夜間の割合が10月50.6%、11月57.0%、12月58.9%へ上がっています。これは全年齢の割合ですが、高齢歩行者の件数が増える時期と重なるため、日没後の視認性を含めた対策が重要です。

自治体や地域の事業者は、反射材の配布数だけでなく、実際の外出着や杖・バッグに取り付けられたか、バス停や店舗までの経路に横断しにくい場所がないかを確認すると、生活場面に近い対策になります。