地域差の背景

上位に並ぶのは秋田県、和歌山県、福井県といった地方部の県です。地方部では信号や交差点の少ない幹線道路で走行速度が高くなりやすく、ひとたび事故が起きたときに重大化しやすいことが指摘されています。歩行者や自転車がまきこまれる市街地の軽い事故が少ないぶん、分母となる事故全体の件数が小さいことも割合を押し上げます。

反対に、東京都や神奈川県など大都市圏では割合が低くなります。渋滞などで走行速度が抑えられ、追突や接触といった軽傷で済む事故が記録の大半を占めるためです。死亡事故の「割合が低い」ことは、死亡事故が「少ない」こととは別である点に注意してください。実数では交通量の多い都市部も上位に入ります。

件数の少ない県では、数件の増減で割合が大きく動きます。たとえば秋田県の2024年の死亡事故は30件で、この規模では前後の年で順位が入れ替わることも珍しくありません。単年の順位よりも、毎年繰り返し上位に来るかどうかを見るほうが実態に近づけます。